だからデータ送信が早い!パケット通信のヒミツ

各パケットには、送受信に必要な情報満載
前のページでは、パケット通信の仕組みについて簡単に触れました。
もう少し詳細に、このパケット通信のすごさをお話しします
先ほどお話しした通り、パケットとは「小包」のこと。
パケット化された情報を、宅急便で運ぶことをたとえにお話ししていますが、更に宅急便を使って説明しますね。
宅急便で小包を運ぶ時、発送に関する伝票を書きますよね。
パケット通信でも同じことが起こっています。
各パケットについているのが「ヘッダ情報」という、配送伝票に似たもの。
このヘッダ情報を基に、様々な回線から送られたデータを、受信先で元通りに再現するのです。
このパケット(小さく分包された情報)は、左から2番目、上から三番目のデータというように、ヘッダ情報には送りたい情報そのものとは別の、復元に必要な情報が満載なのです。
どの経路が一番効率的か考えるルータ
分割された小包(パケット)は、どの宅急便会社(どの経)を利用すれば、一番早く届けられるのでしょうか?
この振り分けを考えているのが、「ルータ」と呼ばれるものです。
ルータは、各ヘッダ情報から最短の経路を割り出して、情報を送り出しています。
これをルーティングと言います。
ネットワーク同士を確実に、最短でつなぐ機械がルータだと思ってください。
ルータは自宅にインターネットをつないでいる方ならご存知でしょう。
あの緑色の小さな光が常に点灯している、あの箱です。
ルータは不正なデータを通さない、防波堤のような役割も果たしています。
この不正なデータは、自分で設定ができますので、個人に合わせた不正データを受信しないようになっています。
普段何気なく利用している端末情報のやり取りは、こんな構造になっているのですね。